ひき逃げについて

ひき逃げ事件について

皆さんは、ひき逃げ事件についてどうお考えでしょうか?
私は、絶対に許せる行為ではないと思います。この世の中にひき逃げ事件などなくなればよいと思い、今回お話させていただきます。

初めに、ひき逃げ事件の罪名は、救護義務違反(道交法第72条第1項)
傷害・・・5年以下の懲役又は50万以下の罰金    死亡・・・10年以下の懲役又は100万以下の罰金 点数・・・35点
となります。
検挙率は、2008年で97.6%、以降年々検挙率は下がっているものの死亡事件では未だ90%を超える高水準で推移しています。(平成23年度犯罪白書参照)
さて、ひき逃げ事件の捜査はどのように行われているかご存知でしょうか? 一旦死亡ひき逃げ事件や重傷ひき逃げ事件などが発生すると、警察は総力を挙げて犯人検挙に臨みます。現場に残された痕跡や、ガラスやレンズ・塗膜片・血液・毛髪・その他遺留品の確保(いわゆる微物鑑識)等を行い、逃走車両の特定を始めます。
因みに、ウインカーレンズやストップランプレンズ等にはよく見ると番号が記されており(デバイス番号)これから車種や年式をある程度特定することも出来ます。
また、現場近くに設置された防犯カメラやナンバー自動読み取り装置(Nシステム)等により、事件発生時刻前後の通過車両を特定していきます。
これらの資料を揃えて、該当する車両へ捜査を開始するのです。これがいわゆる車あたり捜査というものです。一日100台以上時には1000台以上へ捜査する場合も珍しくありません。また、目撃者探しや自動車整備工場への協力要請も同時に行います。
このようにして、延100人以上の捜査員が昼夜問わずに事件解決のために捜査するのです。

これでお分かりだと思いますが、ひき逃げ事件は必ず検挙されます。
ひき逃げする理由は
飲酒していた
無免許運転だった
薬物等違法なものを所持していた
殺してしまったと思い怖くなった
等だと思います。
でも、あなたが被害者やその家族の立場になってみて下さい。
絶対許される行為ではありませんよね。

飲酒運転や無免許運転は過失ではありません。従って救護義務違反(ひき逃げ)も加わると罪は大変重いものになるでしょう。しかし普通の交通事故であれば過失です。間違って起こしたものです。負傷者を救護していれば助かる命もあるのです。負傷者の救護は私たち運転者の当然の義務でありますし、人間としても当然の事ではないでしょうか?

ひき逃げは必ず捕まります。ですから・・・・・・。

それよりもまず、人間として自分が犯した罪から逃げるという行為はせず、現実を受け止めて正しい行動をするべきではないでしょうか?
人は間違いを犯すこともあります。しかし、その後の行為でその人の人間性が分かるのではないでしょうか。

皆さんや私の知り合い等がひき逃げ事件に巻き込まれないよう願うばかりです。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする